紙本明子

特技: 損益の試算。ビジネスモデル分析。 |  好きな食べ物: 高いアイス(専門店で盛りっと盛るタイプ)。高いお肉。 |  好きな異性のタイプ: 黒髪。聡明。清潔。非煙。 |  人生の一言: 「ああ!頭が見えてきた!」(劇団衛星:千年王国の避難訓練より) |  人生の一曲: 悪いひとたち(Blankey Jet City ;名古屋の偉大なる先輩)
役者歴: 京都大学入学時より演劇活動を開始。1992年に自ら設立した「総合芸術集団・潔癖青年文化団」(現・劇団ケッペキ)の代表を経て、1995年より劇団衛星を主宰。台本・演出・出演すべてやる、というスタイルを貫いている。

生年月日: 衛星紀元前21年(西暦1973年)10月18日 |  血液型:  A+型 |  星座:  天秤座 |  出身地:  名古屋市内 |  身長: 160cm |  体重:  50kg |  サイズ B 85 / W 75 / H 90 / 靴のサイズ 24cm
略歴:
2003年〜2004年度NPO法人京都舞台芸術協会理事
2005年〜2006年度NPO法人フリンジシアタープロジェクト理事
2006年度 black chamber(劇場:大阪市住之江区)ディレクター
2006年度 ロングラン公演推進委員会(経済産業省・サービス産業創出支援事業)コンソーシアムメンバー。
文化庁「平成18年度新進芸術家国内研修制度」研修員として、平田オリザ氏(青年団)に師事。
2008年度〜 同志社大学プロジェクト科目にて「演劇で地域の子ども達と学ぶ」企画実践プロジェクト」を担当。
2009年〜 大阪大学コミュニケーションデザインセンターにて「ワークショップデザイナー育成プログラム」に携わる。
「コミュニケーション力を引き出す〜演劇ワークショップのすすめ」を平田オリザ氏と共著(PHP新書)
2010年 大阪大学特任講師。岡山県立大学非常勤講師。

蓮行流◯◯道場

文責・蓮行2012年1月27日
【蓮行流◯◯道場#11「蓮行流劇団経営道場その5『プロではない、とすると?』」】

蓮行であります。

今回は逆のアプローチで、「プロではない演劇人とは何か?」という事を考えてみたいと思います。

私の知る限りでは、多くの小劇場演劇の演劇人は、アルバイトやその他の仕事で生計を立てながら、公演活動を行なっています。そして、公演活動は概ね赤字で、つまり持ち出しでやっています。この「赤字」の定義は若干くせ者なのですが、「持ち出し」が無く、かかったお金よりチケットの売り上げ等で入って来たお金の方が大きいからといって、「黒字」とは言えません。まあ「黒字」と言ってもいいのですが、少なくとも「生産」したとは言えません。演劇で考えず、トマトで考えるとわかりやすいです。

家庭菜園でトマトを作っても、それは「生産」とは呼びません。成果物が生まれるかどうかと、社会的な意味での「生産」は関係がありません。家庭菜園は紛れも無い「消費」であり、「趣味」です。このトマトを何かの方法で売ってお金を得たとしても、それに投じた「時間分の人件費」を回収することは不可能です。(これを詳しく論じると、農業論になってしまいますが、異論のある人はほとんど居ないと思います。)この、トマトの例えを、再び演劇に引き戻すのはさほど難しくありません。

つまり「プロではない演劇人の演劇活動」、つまりアルバイトで生計を立てながら赤字で公演をしているということは、フリーターが「演劇」というすごくお金と手間と時間のかかる「趣味」に興じているということになります。「生産」を伴わないので、「労働」ではありません。「趣味ではなく、投資だ!」と言われそうですが、回収の見込みのないものを投資とは呼べません。この「回収の見込み」が「ほとんど無い」事については、いずれ書いてみようと思っています。

私は「ソフト左翼」を名乗ってるくらいなので、「生産と労働」を大切にします。私は演劇を「労働」として捉え、「生産」したいのです。もちろん、芸術活動は「生産」でも「労働」でもない!という考え方もあると思います。しかし、そういう考え方をするなら、「プロを目指す」というスタンスもあり得ないと思います。プロとは「労働して生産」するものに他なりませんので。

もうこれでもか、と理念の話をしたので、次こそは少し数字に触れられれば、と今は思っているところです。次回に原稿に向かうとき、何考えるかはわかりませんが…。