元山が行く！ 第十九回
元山でござる。昨今話題になっている、スナックワールドというアニメをご存知だろうか？一見、海外の3Dアニメのように見えなくも無いが、実はこれ、日本製のアニメなのである。製作は『妖怪ウォッチ』で知られているレベル５。だったと思う、多分。私も気になって五分ほど見ていたのだが、なるほどテンポもよく、なかなかよくできている。何より、金がかかっている感じがするのだ。「大丈夫」私はそう思って視聴を中断した。<皆さんは、新しいコンテンツが流行るたび、やれ妖怪ウォッチだ、やれアイカツだ、ヒーローアカデミアだと少々軽薄に感じられるような気がして、蔑みたくなるのでは無いだろうか。それはわかる。ヤマト、北斗の拳、ドラゴンボール黄金期、スラムダンク…我々がどっぷり使っていた「あの頃」に比べて、少々軽いんじゃないだろうかと。もっと、汗や涙がほとばしる、心が熱くなるものを子どもに見て欲しいと。 私のファンの皆さんならば、「元山さんならもっと熱いものを求めるに違いない」と思うのかもしれない。 正解です。
正直なところ、私は、もっと暑苦しいものが好きなのだ！女のケツに敷かれて、さらに追いかけるようなものを少年に見て欲しくない。それが正直な気持ちである。
しかしながら、実のところ、私は嬉しい気持ちになるのだった。なぜなら、先ほども述べたが「金がかかっている」からである。
流行るものは金を呼ぶ。金を呼ぶと人が集まる。人が集まると才能が集まるものだ。才能のかけらもないそんな創作物を子どもに見せることこそ一番忌み嫌いたい状況なのである。
いつかきっと、熱い作品が才能の中から生まれてくる。そんな希望の夢に向かって。私は行きたいと思う。