黒木陽子の「私はこんな海外ドラマを見てきた」
vol.53 働くことに疲れたら


すみません今回は海外ドラマではなくてですね、最近読んでいる漫画です。
これ!



『働かないふたり』(吉田覚,講談社,BUNCH COMICS 2013年〜)
20代のニート兄妹。コミュ力も高く友達も多いが働かない兄・守と、対人恐怖症気味で働かない妹・春子が毎日ゲームをしたり、散歩をしたり、友達を作ったり、そっと救ったり、母親に怒られたり、父親に感謝の料理を作ったりする漫画。

いや、もちろん、ファンタジーだと思うんです。

でもニートであるふたりが、周りの働いている人・学業中の人・定年後の人たち、の、生活を朗らかなものにさせている姿を読むと、「働いてお金を稼ぐことばかりが人間の価値じゃあないんだな」と。
……当たり前の使い古された言葉なんですけど「本当にそうだよな……」と思えるのです。

それを知ったら、逆に働く元気も出てくるってなもんで。

漫画の中でも仕事優先で妻に出て行かれた男が
「オレは仕事人間で…」と、自分を卑下するのですが、
「偉いよ!」と励まされております。

(その後「そうか?じゃ、じゃあ、なんでアイツは出て行ったんだ?」「好きじゃなくなったんじゃない?」「そっちの方がツラいな…」と続くのですが)
働くことを否定する漫画ではないのです。

そこが、いいよね。

「働かなくてはな…」と、疲れた時に読んでおります。
でもまあ、まだギラギラしていた20代の頃に読んでたら「働けよ!親はいつまでも働けるわけじゃないんだぞ!」と、イライラしたかもな。

※日常もの・兄と妹もの、ということで、なんか変な恋愛描写とか出てきたら嫌だな…と、思っている方もご安心ください。いい歳した大人たちが、木登りしたり秘密基地を作ったり猫マップを作ったりして遊んでいます。なんというか、本当にほのぼのしているんだよ。

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今月の黒木



★1:『アルカディア』のセリフを覚える日々を送ります!
8月に出演する舞台『アルカディア』(2021年8月13日-15日@THEATRE E9 KYOTO)のセリフを覚えます。1809年のイギリスが舞台なので、ついつい憧れのイギリスの庭園の映像やらドラマやらを見る方に熱心になるあまり、全然セリフを覚えようとしておりませんでした。覚えます。

★2:パーソナルカラーと骨格診断に行ってきます!
もう似合わない服にお金を使いたくない!私にはプロの手が必要なんだ!自分で似合う服を探すのはあきらめました。楽しみ〜!!

★3:ワークショップに行きます!
先月も書きましたとおり、みんなが作る劇をニコニコ見たり、ちょっとアドバイスをしたりする仕事の他に、新しい学校にも行きます。こちらは初めてでプログラムを作らねばならないので、緊張しています。楽しんでもらえるといいなあ。

★4:台本を書き直します!
こみねっとさんとの台本がとりあえず最後までたどり着けました!流れとノリで書いていったため、主人公の人格が最初と最後でかなり変わっております。このままじゃまずいので、直していきます!

★5:お金の計算をします!
税金!保険!そんな雇用関係の計算や、今年の事業の試算やらをします。お金は苦手で見ないと不安になるので、お金の計算するのは割と好きなのです。お金は勝手に増えたり減ったりしないしね。無限とか無理数とか虚数とか出てこないし。膨張していったりしないしな。

ああ!書くの忘れていた。
この原稿が掲載される21日を皮切りに、『アルカディア』の戯曲を読み込んでいく、という勉強会が開催されます。全4回。zoomです!これにもちろん私も参加して勉強していきます。よければ皆さんもご一緒にどうですか?
第1回(5月21日)18:30-20:00 トム・ストッパードについて
第2回(6月18日) 『アルカディア』について 〜学術用語編〜
第3回(7月9日)  『アルカディア』について 〜作品編〜
第4回(9月頃予定) 『アルカディア』について 〜上演を経て〜(予定)
https://note.com/acs_kaika/n/n9f24fac78e2c