黒木陽子の「私はこんな海外ドラマを見てきた」
vol.51 犯人がんばれ


今回は、これ!

写真1

『刑事コロンボ』(NBC1968-1978 /新シリーズABC1989-2003アメリカ)
犯人が殺人を犯すところから始まって、刑事コロンボがやってくる。一見完全犯罪に思える犯行の穴をどんどんコロンボが解き明かしたり、犯人を罠にはめたりするのだ!コロンボ、すごいぞ、すごいぞコロンボ。

コロンボが本当に嫌な奴で、思わず犯人に同情したくなります。ずっと葉巻吸ってるし。それで犯人のイライラを誘い、思わず犯人しか知らないことを喋らされたりするわけなのです。「関わらないで!この刑事には!」「話しかけてもサービス精神出したらだめだ!」「ああ!一緒に「不思議ですねえ」って言っとけ!」と、思わず言うほど。

犯人役が多彩で、感情表現も巧みで、ほんでもって編集やカット割りもいろいろやっていて、一話で終わるので楽しんで見られますよ。(吹き替えで見ていますが、思わぬ人がゲスト吹き替えで出てたりしてそれも嬉しい)

写真2


ファッションも素敵。

あ、あと。ロンドンロケの回で、「今回の『マクベス』も中止だ!」とプロデューサーに言われた俳優2人が、かっとなってプロデューサーを殴って殺してしまう回があるのです。
この回はほんと、共感したというか、なんというか。それは言っちゃあいかんですよ。
岸田今日子さんがゲスト吹き替え回なので、演劇関係の方は、これだけでも見ていただければ。