黒木陽子の「私はこんな海外ドラマを見てきた」
vol.50 ぎっくり腰になりました


みなさんこんにちは。つい最近起こったことをご報告させてください。

1.仕事中にぎっくり腰になりました。

写真1

iPadでYouTubeの動画を見てもらおうと思って立ち上がり、いや、Wi-Fi届いてないな、iPhoneが必要だとちょっと手を伸ばしたところ、腰にズバッと衝撃が走りました。

ぎっくり腰になってしまったのです。
「魔女の一撃」とドイツでは言うそうで。
本当に一撃感。納得がすごい。一瞬で「ドイツでは”魔女の一撃”って言うらしい」という雑学が飛び出るほどに。

仕事中だったもので、周りの人になんとか椅子に座らせてもらい、そのまま数時間経過…。

痛くない姿勢で止まっている限りは、まあ痛くないんです。
静止し続ける限りは。
静止…し続けられないんですよね。北島マヤじゃないんだから。

「痛くないけどずっと同じ姿勢で疲れた」 → 「ちょっと動かすか」 → 「ヤバイヤバイヤバイ…(姿勢を変える)…痛てててて!痛いなおい!」→ (新たな痛くない姿勢に)→ 「ふう!落ち着いたぜ。」→(繰り返し)

そんな感じ。

で、仕事が終わり、歩くときは周りの人の肘を持たせてもらったりして、同行していた紙本さんに家まで車で送ってもらって、「うち、エレベーターあるし、なんとかたどり着けると思うわ!」と、笑顔で別れを告げて、さあマンション玄関からエレベーターホールに行こうとしたならば…

写真2

段差よ。段差。登ろうとしたら激痛が走りまして、思わずその場に座りこんでしまう図です。

数時間で獲得した「痛くない姿勢」データが、頭の中を巡りました。

「腰を固定させたまま、手の力で腰を移動…」
「四つん這い…だめだ!荷物が邪魔だ!」
「垂直方向の自力移動データがないぞ!おい!」
「立ち上がる時は、人の肘を借りてたじゃないか!」

自分の重みを上にあげるって、本当に大変なことなんですね。

寒空の下、痛くない姿勢で向きを変えたり、階段に座ったり、立ち上がろうとしてくじけたりすること数分。ありがたいことに、私のSOSをLINEで受けた紙本さんが近所のMさんを呼んでくれ、なんとか家までたどり着けたのでした。(ありがとう!Mさん!)

2.自宅にて

なんとか家にたどり着き、ベッドに腰掛けてzoomでの打ち合わせを終えた私。(痛くない姿勢で座っている限りは痛くないのです!)
「よかったー。横になるのが一番ってネットにも書いてたしな横になろうか」
ほっとひと安心して(痛い姿勢を経て)横になったものの…

「ん?・・・これは?」
「どうやって起きればいいのか?」

写真3

腰掛けるまではできるんです。
手の力で上半身を支えたり、起こしたりすることができるので。

でも、そこからよ、そこから!

写真4

手の届くところに、イスはない。(どうして座る時にイスをベッドそばに置いておかなかったのか!)手を伸ばしてもそこは空(くう)。

(勇気を出して立ち上がってみるか)
(え?勇気の問題なん?ほんまに、これは乗り越えなあかんことなん?)
(クララ、あんたの気持ちがわかる!ハイジのバカ!)
(イスをベッドの近くに運んでって誰かに頼む?いやいやいや。こんな汚い部屋に人を呼ぶくらいなら、他の方法を考えるわ!)

さっきはマンションの玄関先でメソメソしていたのに、今度はなんか笑けてくる不思議よ。
きっと、駆けつけてくれたMさんや送ってくれた紙本さん、仕事先の人たちの優しさをいただいたことで、ちょっとエネルギーがたまったのでしょう。

私は、ベッド下に転がっていた、衣装の杖(いつか楽屋に返さねば…と思っていた)の存在を思い出したのでした。

写真5

いや、本当に。いろいろ身に沁みました。

杖は必需品。
そして、助け合いの心・・・。ありがてえ。

私も、駆けつけます!頼ってください!
そして、杖、買ってください!


〜いつかぎっくり腰になる人もいるかもしれないので、経過を書いておきます。〜

<土曜日>
 お昼 一撃をくらう。その後イスに座って(痛くない姿勢だった)安静に。
 18時 玄関上れない。
 21時 ご飯だけ食べて風呂とかシャワーとか浴びず寝る
<日曜日>
 日中 ほぼ寝る。起きるたびに痛い姿勢が減っているのを実感する。
    トイレも杖持って行く。
    トイレの水流すレバーはタンク部分を持たないと触れない。
    トイレでのズボンの着脱が大変。立ち上がるのも大変。
 夕方 近所のコンビニまで軽いものを買いに行く。with杖。
    段差が怖いが玄関も杖があれば大丈夫。
<月曜日>
 午前 病院(整形外科)へタクシーで行くwith杖
    ロキソニンと炎症を抑える塗り薬をもらう。
    三条から四条までゆっくり歩いて後悔する。四条からタクシーで帰る。
 午後 ほぼ寝る。
 夜  シャワーを浴びる。
<火曜日>
 ほぼ元気。ジャンプとかは怖くてできないけど。座って仕事→横になって仕事。
 座り続けるの辛い。風呂に入る。
<水曜日>
 ほぼ元気。念の為外に出る時は杖をもつ。昨日よりは座り続けて仕事できる。が、ちょっと辛い。

2〜3日は患部を温めない・安静にする。それ以降はなるべく普通に痛くない範囲で動いた方がいいみたいです。
病院へは行くのを迷いました。ネットでも「2〜3日安静にして、改善しないようなら通院を」と書いていたりしたので…。でもまあ、痛み止めの処方と、念の為検査してもらおうか…と思って行きました。今後の過ごし方を専門家に相談できたし、明らかにぎっくり腰だとわかったし、私は行ってよかったです。

皆さんも、気をつけて!そして再度言います。杖、買ってください…!!