黒木陽子の「私はこんな海外ドラマを見てきた」
vol.41 『チャングムの誓い』


今回は、これ!



『チャングムの誓い』(韓国MBC 2003年9月〜2004年3月)
陰謀に巻き込まれて宮廷を追い出された元女官の亡き母の意志を受け継ぎ、チャングムが宮廷女官の王の食事を司るスラッカン(水刺間)の頂点、チェゴサングン(最高尚宮)を目指す!8歳くらいから宮廷で女官としての教育を受け、友情や先輩、上司に恵まれたり恵まれなかったり、宮廷に母の面影を感じたり、料理の才能が輝いたり、怒られたり、罠にはめられたり、女官には禁じられた恋をしたり、追放されたり、復帰したり、転職したりする。そこに政治の陰謀が絡んだり、倭寇がやってきたり、中国(明)からの使いがやってきたり、人を治したりする。

いよいよ来週から『珠光の庵〜遣の巻〜』韓国キャストがやってくるというのに、私ときたら、全く韓国語の勉強が進まず、韓国語練習アプリも放置したまま、韓国語勉強会に顔を出してただ田中先生お手製プリントをもらっているだけ・・・。

「このままじゃ、あかん!」

と、いうことで、15年くらい前にNHKで放送されていた時に欠かさず見ていてハマった「チャングムの誓い」を見返すことにしました。
こちらに書いているように、現代韓国ドラマも見ていたのですが・・・なにぶんちょっと重く、気軽に見られずで、馴染みのドラマから見ることにしようじゃないか!と、思ったわけなのです。現代の韓国を知ることは諦めた!それより前に言葉だ、言葉!)

お、お、お、やっぱり面白い!!
単純明快。悪者!良い者!お母さんの秘密!

基本的に、いろんな事件が勃発して、主人公が「ひどい目にあう」→「頑張る」「助けられる」→「評価される」の繰り返しなのですが。

見ている私も15年の歳を重ねまして・・・
すっかりチャングムの上司たちの気持ちになっています。
「チャングム、頑張れ!」
「チャングム、それやったらあかん!」
「ハン尚宮さま(上司)はどう判断する?・・・ああ、なるほど、そういう指導の仕方をするのか・・・」

そして、一番変わったのが、ライバルに対する気持ちでした。

料理の才能はチャングムと同じくらいあるのに、悪者一族に生まれてしまったために・・色々と悪事をするよう、自分の心とは違う生き方をするよう、叔母の上司やら、親族やらに命じられてしまう・・・

自分はそんなに悩んでいるのに、清廉潔白なチャングムは何も知らんと清々しく新しい料理を思いついたり、危機を正しい心で乗り切ったりしているなんて・・・。
さらに、幼い頃に思いを寄せていた男性が、チャングムと勝手に仲良くなっている・・・



「クミョン(ライバルの名前です)姉さん、頑張って!!
思わずそう叫ばずにはいられませんのです。
頑張ってほしいなあ・・・・。

『チャングムの誓い』ではなくて、『クミョン姉さんのブレイキング・バッド』 として今は見ております。

まだまだドラマを見て意味を取るのは難しいです。
ただ「チャングムの誓いを1話分見た後に、韓国語練習アプリで10分練習」というのが習慣づいてきましたよ!

皆様も、良かったら是非。