黒木陽子の『あたらしい行事』11月編


11月毎週末
クローズパーティ

家の中のいらない衣服を玄関先に吊るす。すると、必要な人・欲しい人は勝手に持って帰ることができる。お返しとして衣服が掛かっていたハンガーにはお菓子を吊るすが、コートやジャンパーには食べ物を吊るしてはいけないことになっている。

<由来>
2020年頃、ハロウィンの仮装衣装の処分に困った星見ヶ丘の主婦が地域内で始めたとされる。その後、ホームレスや暖かいコートが必要な人たちに寒い冬を暖かくすごしてもらおうというふうに拡大解釈され、一気に世界に広まった。

<その他>
ハイブランドの店舗でも昨シーズンのコートが吊るされるようになり、徹夜で並ぶ人も。また、寒い地域では、寒さが本格的になる前の10月に行われる。

人のお下がりを着るなんて…という人もいて、一部ではクローズパーティで手に入れた服のリメイクに凝る層もいる。