『黒木陽子の
住まなくても都』

住めば都、とは申しますが、
住まなくったってきっと都。

インターネットを駆使して、
47都道府県、住んだ気になってみます!

【第32回解答編】

(前回までのあらすじ)
失踪した叔母の陽子の部屋にのこされた一枚のなぐりがき。
さて、陽子はいったいどこへいったのか・・・・。

「そうだ!」
美咲は思いつくと、カバンからiPhoneを取り出した。
これさえ、これさえあれば、すぐにわかる。

そう。文明の利器、スマートフォン。そして、みんなの知識箱ネット検索。
さっそく美咲はGoogle先生に尋ねるのだった。

「頭塔・・・っと。あ、でたでた。ラッキー。」

すぐにわかった。
美咲はすぐさま祖父に連絡した。
任務完了。あとは京都観光でもして帰るだけ。
これでお小遣いには当分困らないんだからありがたい。

「・・・あれ?ここに住んだのかな?」

間取り

「へ〜。変な間取り。」
それが第一印象だった。
だけれどもその下のメモを見て驚いた。
「40,000円!安!しかも14.5畳。へ〜。」

俄然興味が湧いた美咲は、観光がてら、その市を訪れることにしてみたのだった。
「あ、そうだ。気候を調べなきゃ」

気候
なるほど。盆地だけどそんなに熱くも寒くもないみたい。
よかった。

=その日の日記=
らしさ

この土地のイベント系建物はなんだか平べったい。
京都は景観条例があって空が広いんだと叔母さんがいっていたけど、
それとは比べものにならないくらい空が広いところでした。

あと、商店街を歩いていたら「80年間都として栄え・・・」という
歴史探検アナウンスのような放送が流れていて、
ちょっぴりびっくりした。
そうだ。よくよく考えてみれば、710年から794年という80年しか都じゃなかったんだ。
それなのにこの古都感。すごいんじゃないかと思った。
80年あれば、都として十分存在感があるんだ。
もうこうなりゃ80年ごとに遷都してしまえばどうかとちょっと思った。

まあそれは言いすぎか。

つまり、80年住めば都、ってことなのかもしれないね!!

あ、陽子おばちゃんは奈良にはいなかった。
きっと次の都市に移り住んだんだと思う。
おばちゃんの都がはやく見つかればいいなと思う。

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さて正解は

ここでした。

地図

へ〜。奈良市が県の北端にあるとは知らなかった。
あと、南半分がこんなに山だとは知らんかった。

知らない事だらけ。
あと、知っている地名だらけ。
ミステリーの名前っぽい地名が多いなあ。

住まなくても奈良は都!
47都道府県、住んでやる!(あと14県)