『黒木陽子の
住まなくても都』

住めば都、とは申しますが、
住まなくったってきっと都。

インターネットを駆使して、
47都道府県、住んだ気になってみます!

【番外編2:だから私は結局太陽にあやまったんだ】

こんにちは。
あれ?また番外編?

・・・そう。
私は、はやくもくじけそうなのです。
この原稿の大変さに気づいてしまったのです。

世の文筆業の人に愛を。

それはさておき。
とはいえ毎回原稿をとばしてもいられないので・・・。
時間が無いときは、住居に関することを書いていこうと思います。

今回は・・・「なぜ南向きなのか」に、ついて。

今もそうだけれど、私が住居を探す上で、まず、はずせないのは、「南向きの部屋」ということです。

太陽の光はいい。
なにしろ暖かい。

それに気づいたのは、劇団員3人で暮らしていたときだ。
3DKのマンションにすんでいた。
私の部屋は東に小さな窓があるだけの、巣穴のような部屋だった。(その分、他の二人よりも大分家賃の分担を安くしてもらっていた)
「部屋にこもるの好きだし、日当たりとかはいいだろう。まあ東向きだし」
そう思ったんですね。

そしたらば。
ほんとうに巣穴のような部屋になってしまった。
当時、ハムスターを飼っていたのだけれど、私だってハムスターのようだった。ただ、サイズがちがった。私は人間だ。巣穴を作っても、ちっともかわいくない。
巣穴の中に巣穴を入れてどうする。

洗濯物を干す際、南側の部屋を通らせてもらってベランダに行くのだけれど、日がさんさんと入る部屋が、ほんとうにうらやましかった。
あと一歩のところを理性がとめてくれたので、しなかったけれど、何度「ここでゆっくりお茶でも飲めたら・・・」と思ったことか。

冬の晴れた日、ガラス越しの太陽の光を浴びられないのは本当につらい。なんのための冬かと思う。

うすぐらい巣穴に戻る、冬眠できないわが身を呪った。
そして思った。
「部屋を巣穴化してしまう私は、南向きの部屋にすまなければならない!」と。

すっきりお片づけのできる人なら、少々日当たりが悪くてもいいのかもしれない。
でも、私は悲しいかな巣穴派だった。

そんなわけで、今私の第一は「南向きの部屋」ということなのです。
巣穴には戻りたくないので。

ちなみに今の住居も南向きです。
1.5階・変質者・底冷え・氷点下になるとお湯でない等、他の条件はいろいろと最悪ですが、私は満足です。
日当たりがいいから。

そして、昨秋、衛星の事務所も南向きになったのです。
すっげーうれしいです。